小説家になろう レビュー「FF外から失礼します」【サモナーさんが行く】

 経済大国日本からこんにちは。

  富の集中こそ是正すべきうんたらかんたらです!

 

さて今回はなろう読者なら多数の方がご存じの【サモナーさんが行く】(完了済み)のレビューです。

 

なんとこの作品、全1280話 総文字数12654423 です。

間違いではありません。千二百六十五万四千四百二十三 文字ですよ。

ヤヴァくないですか?

順調に書籍化すれば世界最長の小説としてギネスに申請する予定もあったとか。

 

そんな超長編小説の中身やなんやかんやをレビュー!

 

【概略1】

VRMMOで職業サモナーを選んだ主人公はその職業性からパーティが組めず仕方なくソロで冒険を進める。

戦闘狂の側面持つ主人公はただ戦闘を求めていただけのつもりだがいつのまにか召喚獣とともに攻略の先端を切り開くトッププレイヤーに上り詰める。

  • 【考察】最初は良いんです。最初は。しかし召喚獣が増えるあたりから紙面がステータスで埋まります。激戦の後で主人公と召喚獣全員がレベルアップした日には通常小説の一話分のステータスの波が押し寄せてきます。この小説はステータスとアイテムとの闘いと言って過言ではありません。なんなら成長記録を読んでいるかのような気にさえなります。ステータスとステータスの間にストーリーとセリフ回し、掲示板回などが挟み込まれる感覚です。日常パート(オフライン状態)は在りません。後、人によっては蛇足でしょうが書籍化済みで絵師さんの描くキャラがかわゆすです。ゲームのキャラデザなんかもやられてる気鋭の絵師さんの様子。

 

 

【概略2】

召喚獣よりも前に出て格闘戦を繰り広げるスタイルとトップレベラーとして尊敬され、掲示板よりキャラ名ではなく「モナーさん」の別名を得る主人公。

アップデートを繰り返したりイベントに参加する度に主人公だけのイベントが発生することもしばしばになり、徐々にVR世界を構成する不思議に触れ始める。

ゲームは主人公に何を求め、主人公は何を求めるのか?

  • 【考察】ストーリーは徐々に進むのですが、それが運営の意図なのかNPCの独断なのか、はたまたこれはゲームなのか?といった疑問にほぼノーヒントで最後までステータス無双します。ステータスを読み飛ばすようになれば案外早く読めること請け合いです。

 

 

主人公の格闘センスや戦闘中の狂気表現には作者さんの独自の戦闘感が垣間見え、感心しつつ楽しめました。

掲示板回もリアリティがあり面白いです。掲示板回って意外と難しいと思うんですけどね。一人で何役もやるので。

ストーリーや他のキャラクターも魅力があるのですが、主人公無双の描写が本編といった構成なので輝く暇も無い印象です。

さてエンディングですが、状況説明とヒントをちりばめ後は理解なり推測なりご自由にといった風情です。

これの是非を語るつもりは在りません。

エンディングこそ作者の最大のワガママでしょうから。

 

私見としては、マラソンに出たとして、練習で想定した順位より少し下でゴールインした後の気分に近いのではないでしょうか。達成感の渦の中心にぼつんと後悔が転がっている。そんな感想です。

 

現在5巻が発売になっているそうですよ。紙媒体が好きな人はどうぞ。

 

 

 

因みに、ただただ長い小説という意味ではグインサーガが挙げられますが、作者死去によりいったん中断⇒有志により再開 という道をたどっており未完成の為もありギネス登録はできないそうです。143巻が5月17日に発刊されたようです。こちらも大概すごいです。

 

 

 

 

 

以上

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